2022/05/24 09:39

「ハンカチで包んでみたけど、しっくりこなくて。菌がつくんじゃないかと心配で。その時は、店の紙ナプキンで一時的に包んでいました。」

 

㈱高山の社長は、コロナ禍が少しおさまった頃、喫茶店に入り、マスクの置き場所に困惑したという。

そこで、印刷会社である自分たちが、ここに在ってほしい製品を作ることに決めました。

 

 

どのようなものを創り出したい?

 

 

旅館の一室に案内される。窓の外には広がる景色

肩にかかった重圧をおろすように、長いため息を吐く。

仲居さんが入れてくれた湯気の立つお茶。

その側にそっとおいてあり、自然とマスクを外して、お茶を飲んでもらえるようなもの。

 

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以前はよく行っていた行きつけのお店。

長い間、顔を出していなかったけど、大将がつくる料理を食べたくて、席に着く。

ニコッと笑う大将と、いつものように敷紙の上に綺麗に並べられた小鉢とお箸。

その横に置いてあり、お客様に安心してマスクを仕舞ってもらえるもの。

 

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2ヶ月前から予定していて、

ようやくみんなが揃ったお茶会。

円卓でみんなの顔が見れることで、少し緊張しながら、自然と笑みがこぼれる。

そして、食事を頼む前に、誰かがそっと右から左に渡し、

「これ、カワイイね」と、話しに花が咲くようなデザインのもの。

 

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招待客を減らして、ようやく開催出来た結婚式。

コロナ禍でも来てくれた友人たちのために、

心を込めて選んだ花々、こだわったコース料理。

一人一人の席に、自分たちで手書きしたネームプレートと、メッセージカード。

そして、華やかな席にふさわしいマスクケース。

 

 

 

そんなマスクケースを作り上げました。

●紙の質感にこだわり、手触りが良く、それでいて程よい重さを感じられる。

カバンの中に入れても、簡単に折れない。

1回で捨ててしまうのではなく、何回か繰り返し使える。

内側に抗菌加工を施し、マスクをためらわずにしまえる。

使用した紙はユーライト紙、厚さは0.18mm

使用した抗菌インキは、におわなインキ(都インキ製品)を使用しました。

 

いつも人々を守ってくれているマスクが、ゆっくり休めるように。